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陶芸ファン必見!!

陶芸家クレイトン・アメミヤ氏独占インタビュー

 

日本でもハワイでも根強いファンの多い陶芸の世界。
ここハワイ島でしか生まれない、”穴がま焼き”の作品を作り続け、 世界的に活躍する陶芸アーティスト、クレイトン・アメミヤ氏。 マヌカイ・ハワイが独占でインタビューした内容を掲載します。

 

 

 

 

 

1. いつ、どんなきっかけで陶芸に興味を持たれましたか?
大学を卒業後、アメリカ領事館で働く事になり、たまたま派遣先が日本の沖縄でした。沖縄に住んで1ヶ月ぐらいの頃、同僚の秘書に誘われて読谷の植物園に植物を買いに出かけました。そこで偶然、国吉清尚氏(沖縄の陶芸家)に出会いました。当時國吉氏は29歳、私(クレイトンさん)は26歳でた。私たちはなぜかすぐ気があって仲良くなり、週末は毎週国吉さんのところへ通いました。会話は日本語でした。沖縄のアメリカ領事館に働いているその1年半の間、国吉氏からたくさんの事を学びました。当時益子焼や、壷屋焼きなどの土瓶をつくっていた彼の作品作りのお手伝いをしていました。たくさん土瓶を作りましたよ。自然に陶芸を学ぶことになったわけです。 

2.ろくろは使いますか?
ろくろは電気のものと、「蹴りろくろ」といって足で蹴りながらまわすろくろがありますが、主に蹴りろくろを使います。電気より、足でまわす方が、ナチュラルd手作り感のある作品ができます。

3. 土はどんなものを使われていますか?
ハワイには陶芸に適した土はありません。土はカリフォルニアからの輸入で、その土は、テネシーやミズーリーから来ています。 種類は3種類、ファイヤークレイ、ボールクレイ、アイロンクレイでそれを混ぜて使います。送られてくる土は、粉状のもので、ハワイに届いてから水を混ぜて粘土にします。工場で混ぜられた粘土は穴がまを傷めるのと、水が混ざっている分重さがあるので、送料が高くなります。なので、粉状のものを買っています。

4.温度について教えて下さい。
穴がまでは、灰が溶けてグレイズ(釉薬)になりますが、その 釉薬が溶け出す温度の1300度まで熱くします。

5.ハワイらしさ、自分らしさを出すためにどんな事に気をつけられていますか?
小さなお茶碗や、湯のみなどを作るのが大好きです。そういったものは特に変わったデザインを作ってはいません。壷などの伝統的なものも作っています。ただ、大きなオブジェや、花器などは、ハワイの溶岩のデザインなど、自分らしさ、ハワイらしさを取り入れています。

6.日本の天皇陛下に献上された器について聞かせて下さい。
2009年にハワイを天皇両陛下が訪れた際に、花器が天皇に献上されたようです。(コリーン・ハナブサという方がハワイからの上院議員をつめていた際に、海外からのお客様に贈呈するためのものとして、クレイトンさんの陶器を20個ほど買い取られました。2009年に天皇がこられた際にその20個の中の1つが選ばれ献上されました。)

7.薪はどのように手に入れますか?
薪は買っています。ハワイ島ボルケーノの方で薪を売っている人がいます。ハワイでは松の薪はなかなか手に入りません。なぜかというと、薪を使うような暖炉のあるお家の方は松脂が煙突につくのを嫌うので松の薪は需要がありませんので、豊富にハワイ島に生えているオヒアレフアの木が手に入りやすいです。 1回の窯たきで4コードの薪(4ftX4ftX8ftの木の束が1コード)2000ドル分のオヒアの薪を使います。オヒアの木は土地を平地にするようなときなどに切り倒した木が薪として売られています。日本では基本的に赤松の薪で穴がまに火を入れる際、一回の(4日間)で10000ドルかかります。

8.薪はオヒア以外に何を使われますか?
琉球松や、竹も使います。竹はあまり温度が上がらないので、最後の方で少し使います。

9.薪になる木の種類によって作品の色が変わると聞きましたが、詳しく聞かせて下さい。
木の灰によってたとえば、ガジュマルの薪は、ゴールド、オヒアレフアの薪はグリーンゴールド、琉球松はジェードなどの色を出します。

10.オピヒ貝や、アワビを使って、カルシウムを取り入れていると聞きましたが、実際どのように使われているのですか?
作品を釜に入れるときに作品を貝で支えるようにして入れます。日本では、あさりや、高い温度でも溶けにくい土を使ったりしますね。

11.穴䆴を作られた際に、国吉先生はハワイ島に来られましたか?
はい。1986年にここに来て作るのを手伝ってくれました。今ある釜は、2007年に立て替えたものです。釜を作るのには約40日かかりました。 国吉先生が最初に日本で、1976年に彼のあながまを作られた際には私も日本に行ってお手伝いしました。

12.年に何回火を入れますか?
昔は年に5回ほど焼いていましたが、今は2〜3回です。

13.ジャパニーズ・ネームは。日本語のお名前は?
雨宮慶和(よしかず)です。

14.個人のコレクターがいらっしゃるそうですが、一般の私たちがクレイトンさんの作品を見れる場所はどこですか?
ワイキキのモアナ・サーフライダーの玄関においてあります。あの作品はだいたい5000ドルのものです。

15.自分の作り上げたスタイルを後世に残したいですか?跡継ぎはいらっしゃいますか?
跡継ぎはいません、31歳の息子はホノルルに住んでいて、窯たきの際には必ず来てくれ、手伝ってくれますよ。でも陶芸の跡を継ぐ事はないでしょう。

16.各地で個展もありご活躍されていますが、今、アーティストとして、ご自身は満足されていますか?将来どんな風になっていたいですか?
今は以前ほど自分の作った物を人に見せたいとか、そういう欲望はあまりありません。ハワイ島では個展を開いたりしますが、他の国で多く個展をする予定は今のところはありません。国吉先生がなくなった今、日本のどこかの穴がまのあるところで、1ヶ月から3ヶ月ほど制作をしに行けるといいなと思っています。

以上、クレイトン・アメミヤ氏のインタービューでした。ありがとうございました。

 

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