Workshop

 

フラを学ぶ人にとって大切な教え。それは"アロハの精神"。

ハワイ島特有の本格的なカヒコを引き継ぐ、クムフラ・エフラニをインタビュー。

 

光の中のスピリット、女神ペレとの出会い。そしてクムフラ・ジョニー・ラムホーをはじめとする14人
のクムフラたちとの出会い・・。自然のスピリットに導かれるようにして運命的なフラとの結びつきを持
ったクムフラ・エフラニ・ステファニー。ハワイ島に根ざすフラの伝統とその本質を学び得た彼女自身
のフラ人生と経験について、お話を伺うことができました。ハワイの精神であるフラを永続させること
に情熱を注ぐクム・エフラニは、国籍を問わず、アロハ精神とともにフラの真髄を伝える継承者です。

 

 

 

 

 

Q1:ご出身はどこですか
オアフ島生まれ。ハワイアンの家系の中で私は生まれ育ちました。

Q2:フラを最初に学んだきっかけ?
私の両親たちの世代まではまだ、ハワイ文化は社会的に抑圧されていました。フラは学んだことはありましたが、本格的に始めたのは35年ほど前のこと。ハワイ島のクムフラ、ジョニー・ラムホーとの運命的な出会いがあってからです。当時夫の知人でもあったクム・ジョニーは、よく我が家のホームパーティに来ていました。皆で食事や音楽を楽しみ、笑い、冗談を言ったりしながら楽しいひとときを過ごしました。クム・ジョニーはいつも私に、「あなたは、フラを踊れるでしょう。うちのハーラウに学びに来なさい。」と言っていました。当時の私は、自分がフラを踊らせてもらうなんて、とんでもないこと!と思っていました。それで、いつもお断りしていました。しかしフラをもっと深く学びたいと思っていた私は、やがて、彼のハーラウでフラを学ぶことになり、1年後には、メリーモナークの舞台に立たされていました。

Q3:不思議な光の中の女性(ワヒネ)との出会い
フラとの出会いは、ある個人的なスピリチュアルな体験が始まりだったようにも思います。
10歳の時に起きた、不思議な体験。私はある夜、一人でバスルームへ行きました。
家族はみんなもう眠っていて、家の中は静かでした。バスルームのドアから見える薄暗いキッチンのほうに何となく、光輝く存在がいるのを私は感じていました。キッチンをよく覗くと、そこに、真っ白なドレスを着た長い黒髪の女性が立っていました。女性はトン、トンと右足を床に打ち鳴らすようにして、光の中に立っていました。お母さんなの?と私は話しかけてみたのですが、返事がありませんでした。少し怖くなったので私はベッドルームへ戻り、ドキドキしながら布団の中にもぐりこんだのを覚えています。その後女性の姿を決して忘れることはありませんでしたが、女性は私の目の前に現れることはありませんでした。

この不思議な体験はのちに、私がカウアイ島に移住してから再び起こります。私が22歳の時でした。 10歳の時と同じように、私は夜起きてバスルームに入りました。すると家の中に、私が前に見た時と同じ、黒髪の白いドレスの女性が光の中で立っていたのです!彼女は同じように、トン、トン、と右足を床に踏み鳴らしていました。私はもう子どもではありませんでしたので、何故またこの女性は自分の前に現れたのか、あるいは何か助けを必要としているのかと、心の中で女性に問いかけました。しかし彼女は何も答えてくれませんでした。次の日、あることが起こりました。私と当時の夫は、ハワイの典型的な木の家(地面に直接ではなく、少し空間を作って上に建てる木造の家)に住んでいましたが、私が寝ているベッドルームのちょうどベッドの真下から、昼間でしたが、はっきりとパフドラムとチャンティングの音が聴こえてきたのです。もちろん、私のベッドの真下は何もない空間でした。
その経験があってのちに、私の人生は私をこのペレの住む島、ハワイ島へと導いていきました。同時に私の中に、もっと深くフラについて知りたい、学びたいという気持ちが強まっていきました。のちに、この光の女性がハワイ島の女神ペレの存在であったということを知りました。それはハワイ島の土地やスピリット、フラの詠唱などを学ぶ経験の中で、次第に理解するようになったのです。

Q4:14人のクムフラとの出会いについて
その後運命的に私はハワイ島へ引っ越すことになりました。35年前のことです。ヒロに移り住み、クムフラ・ジョニー・ラムホーほか、アンクル・ジョージ・ナオペ、クム・レイ・フォンセカのもとでも長くフラを学び、アラカイも務めるようになりました。私には家族がいて、夫の仕事の関係や子どもの教育などの関係があったので、やがて私の人生はハワイ島のあらゆる地域へと引越しをしなければならない状況が続いていきました。コナ、ワイメア、コハラ・・と、生活の拠点が次々と移りました。父の死もあり、一度はオアフ島にいったん戻った期間もあったのです。こんな引越しの多い中で、たった3ヶ月という期間だけ学ばせていただくことになったハーラウも中にはありましたが、フラを続けました。土地ごとにさまざまなクムフラと出会うことになり、結果として私は、1982年からたった15年間のあいだに、14名のクムフラからフラを教えていただくことになったのです。全くスタイルの異なるフラを学ぶことはとても柔軟性が必要でした。しかし私にとっては何故かそれは、あまり苦にはならなかったのです。ベーシック・ステップはハーラウが引き継ぐ特徴ともいえるのですが、結果としてハワイ島の多くのベーシック・ステップを学ばせていただいたこと、その重要性にも私はとても感謝しています。

Q5:どの先生からウニキ(=ハーラウを卒業すること)を受けたのですか。
アンクル・ジョージ・ナオペからウニキを受けています。その後、フラを教えていただいたすべての先生のスタイルをどれも大切な教えとし、取り入れながら、私はビッグアイランド(ハワイ島)スタイルのフラを、現在ハウマナ(生徒たち)に教えています。

Q6:クムフラから教わったことで、特に印象に残っていることは?
どのクムフラとの思い出も、教えていただいたことも、ひとつひとつが異なり、また貴重な経験でした。ですから、1つだけ述べるというのは難しいことです。短い期間のご縁だったクムフラを含めて、一人ひとりの方が私にとってはフラの師でした。彼らが先代から引き継いだ貴重なハワイの智慧をシェアしてくださったことに、私はとても感謝しています。

ハワイ諸島のフラには、それぞれ島の特徴があります。もちろん風土や植物、地理的な歴史も異なりますので、フラもベーシック・ステップやスタイル、背景にある物語が違います。ハワイ島のフラの特徴というのは、ひとつはフラット・フット(足を地面に平らにつける)であること。また、“アイハ‘ア”(大地に向かって体勢を低くする状態)が深く、しっかりと大地に根ざしているスタイルであることです。私のハーラウでは、ハワイ島に伝わる多くのベーシックステップを生徒に教えています。
もうひとつ、どのクムフラからも共通して学んだ、大切なフラの教えがありました。 それは、「アロハ・スピリット」。フラの根底に流れているエッセンスとは、アロハの精神なのです。

Q7:アロハの精神について
アロハとは、愛です。それは、とてもシンプルなことでもあり、同時にとても奥深いことでもあります。人生のどんな困難な時でも、このアロハ・スピリットを学び知ることは大切なです。アロハ精神の定義について、聞いたことはありますか?愛(アロハ)とは何かということを、教えています。

A=アカハイ(やさしい気持ちをもって)
L=ロカヒ(調和すること)
O=オルオル(楽しみ、喜びあうこと)
H=ハ‘アハ’ア(謙虚な気持ちをもって)
A=アホヌイ(忍耐することも忘れずに)

たとえ、ハラウの門を出たとしても、あなたは人生の中にアロハスピリットを学び続けることができます。どんなに人生が苦難の中にあっても、アロハとともに生きること。そこで得た人生経験がすべてあなたのフラにまた反映していくのです。
アロハ(愛)について学ぶことは、フラダンサーにとっても最も大切なエッセンスであること。
これを、多くのクムフラたちとの出会いや人生の中で、私は深く理解することができました。

Q8:クムにとって、フラを教える目的は何ですか?
フラを存続させること、これが最も大切な目的です。私の両親の世代までは、ハワイアンであるということは社会的にも受け入れられていなかった時代でした。ハワイ語を話すことも、ハワイアンとしてのアイデンティティを持つことも許されていなかったのです。ハワイの文化精神に今、ふたたび生命が戻り、その伝統がまた見直される時代にようやくなりつつあります。このハワイの文化、精神を永遠に残していくこと、継承させていくことが、私がフラを教えている最大の目的なのです。
フラやハワイ文化について真剣に学んでみたいという方であれば、レベルや国籍を問わず、私は純粋にフラとハワイの精神を伝えていきたいと思っています。現在、ハワイ島でのワークショップでは、私はカヒコに重点を置いて教えています。それは、カヒコ(古典)こそが、真のフラの伝統だからです。

Q9:日本のフラダンサーへ、メッセージはありますか。
Don't give up! 諦めないで!。笑
フラを学ぶ人なら、フラであるカヒコ(古典)を学んで欲しいと思っています。アウアナ(現代フラ)でなく、カヒコこそが、真のフラの伝統なのです。カヒコを学ぶことは大変厳しいものですが、辛抱強く学び、諦めないこと。年のこと?それは気にしてはいけませんよ。笑。ほんとうのフラの真髄を学ぶことが、とても大切なことだと思います。



ありがとうございました。

 
Topics 過去の記事
●グレン・オクマさん、ハワイ秘伝のクラフト・アート、“ラウニウ”について語る
●陶芸家クレイトン・アメミヤ氏独占インタビュー
●ヒロのクムフラ、アンティ・マイレのマヌカイ独占インタビュー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*クム・エフラニ・ステファニーが映画に出演!
2013年夏、映画「Dancing with the Goddess」がハワイで公開予定です。
 

ハワイ島の自然とキラウエア火山についての映画制作をするアーティストが、キラウエア火山と女神 ペレ、古典フラとの関係について描いた映画を公開。クムフラ・エフラニと彼女のハーラウが古典フラを披露するほか、彼女のフラについてのインタビューも収録。ヒロでは7月頃、パレスシアターで上映予定。DVDもボルケーノ国立公園などで販売されます。

*クムフラ・エフラニによる、“フラ・カヒコ・ワークショップ in ハワイ島”

ハワイ島で本格的なフラ体験!
1日フラ体験から、3日以上の集中コースまで、さまざまなレベルの方にご参加いただけるハワイ島フラ・ワークショップを開催。カヒコを中心としたオリや踊り、ベーシック・ステップほか、ハワイ島、女神ペレの曲にまつわる土地を訪ねて学ぶフアカイ(カルチャー・ツアー)、ホオクプや楽器、レイ作りなど。ハワイ島の大自然の中で本格的なフラ・レッスンが受けられます。
マヌカイの他のカルチャー・クラス(ラウハラやシンプルライフスタイル)や、ツアーとの組合せもアレンジができます。
3名以上のプライベート・グループでお申込みください。


開催場所:プナ地区、ヒロ地区、ボルケーノ地区など。*詳しくは、こちら

詳しくは、マヌカイまで。人数、日程、希望内容、ご予算などを、まずはお聞かせください。

お問合せ:aloha@manukaihawaii.com